一橋学園駅から15分ほど玉川上水に沿って歩いた住宅街の中に小平市平櫛田中館は建っています。
近代の木彫家平櫛田中さんが生涯を終えた建物を保存し、広く市民に公開するために、御遺族のご厚意で1984年に開館しました。
さてこの小平市平櫛田中館は、平櫛さんが生前住んでいた家と、近代的なデザインの建物という2つの建物からなっています。
昔住んでいた家では、彼が実際に使っていた寝室や居間、制作を行なったアトリエを見ることができます。
平櫛さんがどのようにここで生活し、作品を作っていたか想像してみませんか。
こういった空間に触れることで作品の印象が違ってくるかもしれません。
また廊下から広々とした日本庭園を見渡すと、まるで彼がかたわらに立っているような気持ちがします。
隣の近代的な建物には、平櫛さんが作った大小さまざまの木彫が展示されています。
小さな作品は愛らしいお人形さんのようなやさしい雰囲気を漂わせ、大きな作品にはどっしりとした力強さを感じす。
彫刻は絵画とは違い、3次元の世界を体験させてくれます。作品のまわりをぐるっとまわって見てはいかがでしょか。
前からだけでなく、後ろから、横から作品を見ることで、作品からさまざまな表情を見つけられることでしょう。
館内には平櫛さんを紹介するビデオも流れています。
内容が大人向けなので、お子さんにはご両親からやさしい言葉で説明してあげると、平櫛さんのことがもっとよく分かるかもしれません。
館の脇を流れる玉川上水では、春には桜、秋には紅葉が楽しめます。
小平市平櫛田中館に行った後に季節を感じながらのお散歩をおすすめします。
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- 國井 万紗子
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